GABBEHができるまで

製作風景

gabbeh

ギャッべ製作風景

1.羊を放牧する 標高2000メートルのの高地では1日の内の温度差が30度にも達する日もあります。そこで羊を放牧させるのは男性の仕事です。春には低地から高冷地へ300kmもの大移動が行われます。羊は急激な温度変化に対応し身体を守るため保湿効果の高い油分を含んだ上質の毛を作ります。
2.毛を刈る 羊の毛を刈るのも男性の仕事です。刈り取りは1年の内、春、秋の2度行われます。春毛の方が寒さから身を守るため保温力が高く、細く柔らかで、上質な油分をたっぷり含んでおります。ギャッベは春毛の中でも更に上質な毛のみを使用します。春毛を刈ることは遊牧民にとって大切な行事です。その日には祝宴が開かれます。
3.糸を紡ぐ 刈り集められた羊毛は女性の手によって紡がれ糸になります。細く長い春毛は紡ぐには最適です。すべて手作業で紡いでいくので太さが異なる糸が出来上がりますが、それが織った時の素朴な風合いになります。
4.草木染 ギャッベはすべてザクロの皮やウコンなどの草木で染め上げます。草木を大きな釜でグツグツ煮て色を出し、その中に紡いだ糸を入れて染ます。毛に油分がある為中々染まりにくいので2度、3度よ根気よく作業を繰り返すことで様々な色合いの糸が出来上がります。
5.織る 織るのはすべて女性の織り子さん達です。その織り方は親から子へと代々受け継がれている伝統的な技術ですが、決められたデザインは何ひとつもありません。普段見ている風景や家族への思いを文様に込めて一枚、一枚と織りあげて行くのです。玄関サイズでも1カ月、大きなサイズだと織りあげるのに1年近くかかる物もあります。
6.洗い、仕上 織りあげた後は余分な繊維を焼き取る為裏面をバナーであぶります。次に長い織りの期間についた汚れやホコリ、遊び毛を取る為に金ブラシを手にゴシゴシと水で洗います。そんに力を入れて大丈夫?と不安になりますが心配ご無用。簡単にはへこたれないギャッベの丈夫さがこんな所からもうかがえます。洗った後は知面に広げて乾燥します。湿気の少ない直射日光の下では1日か2日で乾き切ってしまいます。